元・海外旅行ツアコンの「添乗員ノート」

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添乗員になるには?派遣会社の応募資格と注意点まとめ

      2016/04/27

 

添乗員に「なる」のは、「どうしてもなりたい!」と思う人ならそれほど難しくありませんが、時間と費用と意欲がけっこう必要です。今回は添乗員としてデビューするまでのステップを紹介します。

 

 

【派遣添乗員=”プロ添”】

90%以上の添乗員は「プロ添」、つまり添乗員派遣会社に所属し、各旅行会社に派遣される雇用形式です。
派遣先は「プロの専門職」を要望しているため、「プロの添乗員」略して「プロ添」です。
派遣会社では「契約社員」という扱いになることがほとんどです。1年~2年置きに契約更新があり、ボーナスや福利厚生は正社員と同じではありません。

旅行会社では「外注」「派遣社員」となります。
なかには正社員として雇用されるケースもありますが、旅行業界の正社員は人気が高いため、狭き門となります。

添乗員派遣会社の求人・応募資格

◆求人

添乗員派遣会社は多数あり、どこも常時求人を行っています。
求人していない場合も、人事に問い合わせてみる価値はじゅうぶんあります。

◆応募資格

●学歴・年齢:
高卒以上としているところがほとんどですが、なかには「18才以上」と募集要項に書いている会社もあり。
学生不可の会社と、会社の定めた研修に参加受講でき研修後にも数ヶ月間は添乗優先の生活が可能なら学生もOKの会社があり。最初の研修だけで1~2ヶ月はかかります。
年齢の上限がない会社、「40才くらいまで」と記載している会社もあり。
●資格・経験:
資格保有者や経験者は歓迎されますが、資格経験は不問の会社がほとんどです。採用後の社内研修・サブ添乗を終えてから旅程管理者試験を受験し、合格したらデビューとなります。
●語学力:
ほとんどの会社は国内添乗からスタートするため、応募時の語学力はなくても可です。
海外添乗を希望する場合、業務に必要な英語力の目安として「英検2級またはTOEIC550点相当以上」と言われていますが、国内添乗をしながら勉強する道があります。
英語の他、外国語のスキルがあれば当然歓迎されます。
また、意外と重視されるのが「日本語力」です。正しい日本語(敬語)で接客できるかどうかは面接時にチェックされるでしょう。
あまりにも漢字が苦手だと業務に支障をきたすと見なされかねないので、履歴書を含め、会社に提出する書類を書く時には誤字に注意。
字が汚いのもマイナスポイントです。添乗報告書類を沢山書かなければいけないので、「誰が見ても読める字を書けること」は大切。

 

その他、応募前に検討すべきこと

●「デビューまでにかかるコスト」

研修・サブ添乗を終え、旅程管理資格を取得してデビューするまで、数ヶ月はかかります。研修は終日行われ、予習復習やレポート提出も必要なので、アルバイトをする余裕はないです。
貯金のない一人暮らしの人には厳しいかもしれません。
また、研修や受験、サブ添乗にも費用が発生します。資格研修・受験で2万円程度、サブ添乗で国内なら数万円、海外なら20~30万円ほど必要となります。
「デビューしても実際にどれだけ仕事が入るかわからないのに、詐欺じゃないか?」という不安を持つ人は多いですが、「どの派遣会社もそんなもの・添乗員は皆通る道」ではないかと思います。

 

●「添乗員になりたい動機を吟味する」

デビューまでの時間と労力、費用は決して少なくありません。冒頭で「どうしても添乗員になりたい!」と思う人には難しくないと書きましたが、その「どうしても」が本物であるか、よく考えてください。

数ヶ月の研修と勉強に耐えられますか?
デビューまでの費用と生活費を用意できますか?
デビューに要した時間と労力とお金のモトを取れるほど長く(最低でも数ヶ月、海外なら数年)添乗員を続ける気がありますか?

派遣会社の採用基準は、それほど厳しいものとは思えません。添乗員に限らず派遣会社というのは「人材が商品」なので、できれば沢山の登録社員を確保したいものです。仕事をアサインするかどうかはともかく、「クライアント=旅行会社の発注にいつでも応じられるだけの人員」は多いほど良いはずです。

もしも応募して不採用になるとしたら、上記も大きな理由になります。「この人は採用してもデビューに至るのは難しいだろう」「デビューしても長く続けられないだろう」と判断して不採用とするのは、むしろ人事担当者の誠意だと思います。

人事担当者や教育担当者は、応募者の書類選考や面接時にもかなり検討した上で、「この人なら努力すれば添乗員になれる」と判断した人を採用して研修していると思います。それでも研修参加後にリタイアする人が少数ながらいます。
研修費を払い、時間も勉強の労力も費やしたのに、研修してみて、またはデビューしてみて、「やっぱり無理だった」となるケース… 本当に気の毒です。

 

「それでも添乗員になりたい」人は、頑張ってください!

添乗員として長く続ける(せめてモトを取る)ための適性については、また別の記事で書く予定です。
経験者としては、「すごく楽しくて良い仕事だから、ぜひやってみて!」とは言いません。
私も旅行会社の正社員時代を含めて19年間添乗してきましたが、結局リタイアすることになりました。

私の場合は長く続けられたこともあり、「大変だったけど添乗員をやっていて良かった」と思っています。「きついけど、やっぱりやめられない仕事」という現役ツアコンも少なくありません。
「添乗員にしかできない経験」がたくさんあるからです。

添乗員を目指す人・現役添乗員の皆さんが困難よりやりがいを感じ、添乗を楽しめることを祈ります。
頑張ってください!

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添乗員 by Japanexperterna.se   www.japanexperterna.se

 

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