オーデンセ(オーゼンセ)はデンマーク第3の都市で、童話作家アンデルセンの故郷です。デンマークの工業の中心地としても有名ですが、近年は街の中心への自動車乗り入れが制限され、住みやすく観光もしやすい街として知られるようになりました。
「デンマークの庭」フュン島の中心
首都コペンハーゲンの西165kmに位置しており、車で2時間弱、特急列車で1時間半です。
フュン島はアンデルセンが「デンマークの庭」と呼んだ美しい島で、オーデンセはフュン島の中心に位置しています。日本の船橋市と姉妹都市となっています。
オーデンセの見どころ
◆アンデルセンの幼年時代の家
Hans Christian Andersen – Wikipedia, the free encyclopedia
1805年4月2日に貧しい靴屋の一人息子として生まれ、この家で2才から14才を過ごしました。この家と近隣の家を市が買い取り、アンデルセン博物館として公開しています。
◆アンデルセンの生家
Datei:H.C. Andersens Hus (Eingang).JPG – Wikipedia
生家もアンデルセン博物館になっており、手紙や日記、原稿、各国語に訳された作品や趣味の切り絵などが展示されています。生家は2004年にアンデルセン生誕200周年記念で改築されましたが、周囲には19世紀の家並みや石畳が残っています。
◆聖クヌード教会
File:Odense – Sankt Knuds kirke 2005-03-16 back.jpeg – Wikimedia Commons
アンデルセンが洗礼を受けたゴシック様式の教会。庭にはアンデルセンの像が立っています。
◆アンデルセン公園
H.C. Andersen Haven – Wikipedia, den frie encyklopædi
聖クヌード教会裏はアンデルセン公園(おとぎの公園)があります。緑が多く市民の憩いの場となっています。アンデルセンの母が洗濯をした場所も残っています。
◆フューネン・ビレッジ
File:Old country house.jpg – Wikimedia Commons
18~19世紀のフュン島の民家25軒が保存されており、夏の観光シーズンには昔ながらの農家や鍛冶屋の働く様子の再現も見学することができます。
◆イーエスコウ城
オーデンセの南郊外にある古城で、16世紀ルネッサンス様式で建てられています。15ヘクタールある庭園の美しさでも知られています。
◆童話の像めぐり
The Emperor’s New Clothes – Wikipedia, the free encyclopedia
街中にはアンデルセンの童話の人物のモニュメントが8つあります。(1つはアンデルセン公園内の「折り紙の船」) 観光案内所で地図をもらって探してみてください。
◆町並みと面白い銅像めぐり
Estatua en la plaza del ayuntamiento de Odense (Dinamarca) by Ramón Cutanda López
Cool Statue/Fountain in Odense by Riccardo Cambiassi
Denmark #15 Odense by Nelson L.
Odense, Denmark by Nigel Swales
2008 09-07 09-08 Dänemark 160 Odense by Allie_Caulfield
自転車天国でもあります
Odense – Norregade by Dariusz Sieczkowski
オーデンセの風景に自転車はつきもの。市内交通の50%は自転車と言われるほどです。市をあげて自転車推進運動を進めており、中心部は自動車の乗り入れが制限され、自転車専用道路が整備されています。
子供たちの自転車利用を増やすため、オーデンセでは2014年からサイクルスコアというユニークな方法を導入しています。自転車に専用チップを付け、特定のチェックポイントを通過するとポイントが加算されるというものです。貯まったポイントは電子掲示板で発表され、様々な景品が当たるくじ引きにも利用できるとのこと。
オーデンセの自転車推進政策については別サイトにも書いています。
(トレンディーイノベーションにて2016年2月17日公開予定)
車より自転車優先!ヨーロッパ一住みやすいと評判のデンマーク・オーデンセ