元・海外旅行ツアコンの「添乗員ノート」

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海外旅行中の病気・怪我の医療費 日本で保険給付を受ける方法

      2016/01/10

 

海外旅行の途中で怪我や病気をしてしまった場合、旅行中や帰国後の医療費を海外旅行保険や海外療養費請求することができます。

 

【渡航先で病院に行った場合】

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◎海外での医療費の領収書と診断書を発行してもらうこと

渡航先の病院で診断書を作成してもらってください。

病院で支払った場合は領収書の保管も忘れずに。(渡航先によっては、また診察治療を受けたのが保険会社と提携している病院の場合などは、キャッシュレスで治療を受けられる場合もあります)

タクシーを利用して病院に行った場合などは、交通費のレシートも貰っておきましょう。

上記の書類によって旅行中にかかった経費を保険金請求できますが、帰国後に継続して治療する場合の費用も保険金請求の対象となります。

◎海外療養費も請求できる場合もある

海外で支払った医療費を海外旅行保険金給付された場合でも、日本で加入している健康保険で「海外療養費」を請求することができます。その場合、実際に海外で支払った金額の7割が還元されるわけではなく、「同様の治療を日本で行った場合の医療費」と比較し、安いほうの7割とされます。

海外旅行保険と海外療養費の違い

海外旅行保険が原則として「旅行中に発生した病気・怪我のみ対象(持病や歯科治療は対象外)」なのに対し*、海外療養費は「旅行と無関係に発生した病気や怪我の医療費も対象」です。持病もちの人が海外旅行に行く場合は覚えておいてください。

*プランによっては、持病や歯科の緊急治療も対象とする場合もあります

 

【渡航先で病院に行かなかった場合】

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Travel by Moyan Brenn

旅行中に病院に行くのは大変なことですし、重い症状でなければ帰国まで我慢してしまうこともよくあります。旅行中や帰国直後には「たいしたことない」と思っても、あとから悪化して治療が必要になるケースも。

海外旅行中に発生した病気や怪我の帰国後に治療した際の医療費は、海外旅行保険で請求できます。海外旅行保険の契約期間とは「旅行初日に自宅を出た時から、帰宅予定日に帰宅するまで」となるからです。

万が一、出発後に旅程が延長になった場合は、当初の保険契約期間をオーバーしてしまいます。「帰国後に病院に行って海外旅行保険で請求するかも」と思う場合は、旅行中に保険会社に電話して相談しておきましょう。フリーダイヤルの日本語サポートサービスを大体の会社が用意しているはずです。

◎帰国日、空港の診療所に立ち寄っておく

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By コヲダ (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons

 

帰国後の医療費を海外旅行保険で請求する際に大事なのが、「旅行中に発生した病気・怪我である」ことの証明です。海外旅行保険では、原則として出発前からの持病や帰宅後の発病・怪我は対象とならないからです。(対象とするプランもなかにはありますが)

帰国後、180日以内に治療を開始すれば海外旅行保険で請求できるとされていますが、その場合、「海外で偶発的に発生した病気・事故による怪我である」証明を保険会社は要求します。

それに備えて、帰国日には国際空港の診療所に立ち寄り、診断書をもらっておきましょう。「いまは大丈夫だと思っているけど、後になってから悪化して病院に行く必要が出てくるかもしれない」そんな場合に備えての一手間です。

 

【健康保険を使ったほうが良い場合もある】

日本人であれば、ほとんどの人が社会保険か国民健康保険に加入していて、健康保険証を持っていると思います。海外旅行保険を請求する場合には日本の保険は使えないと言われる場合もあります。(私の経験により。それが正しかったのか間違っていたのかは不明ですが…)

手続きの手間を考えたら、海外旅行保険での請求をするより日本の健康保険で3割負担で治療するほうが簡単ですが、治療費や治療期間などを考慮し、どういう形で保険を利用するのが良いか、検討してみてください。

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日本の病院は海外旅行保険や海外療養費について詳しくない場合があるので、病院に行く前に健康保険協会や海外旅行保険会社に、いちど相談することをおすすめします。

 

【まとめ 海外で病気や事故にあった時にやるべき4点

.渡航先で発生した病気・怪我であることを証明する書類をもらっておく(病院の診断書やレシート、事故を証明するものなど)

.旅行出発後に旅程が延長になり、海外旅行保険を請求する可能性がある場合は、旅行中に保険会社に電話し相談しておく

.帰国した空港の診療所に立ち寄り、診断書やレシートをもらっておく(海外旅行中に発生したものであることを証明するため)

.帰国後に治療を開始するなら180日以内に。病院に行く前に、健康保険協会や海外旅行保険会社に電話して、どのような形で保険を利用すればいいか相談しておく

保険の手続きは面倒なので、帰国後であれば日本の保険診療だけで済ませてしまう場合が多いですが…「もしもの時」のために、ちょっと頭に入れておいてください!

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