元・海外旅行ツアコンの「添乗員ノート」

元ツアコンの添乗員ノート:「添乗員の目線」で見ると、世界はもっと面白くなる!

*

有名旅行社「てるみくらぶ」倒産に思う。添乗員さんたち、負けないで!

      2017/03/28

格安航空券販売や格安ツアーで知られていた旅行会社「てるみくらぶ」が、2017年3月27日、破産宣告をしました。添乗中のツアコンさんが大変な思いをされていると思います。こちらの記事にコメントを3件寄せましたので、紹介しておきます。(FBにも連携投稿されています)

トラベルボイス記事へのコメント

Chi Yu · 著作家 フリーランス
元海外旅行添乗員の立場より。現役ツアコンさんたち、頑張ってください。てるみくらぶで添乗中の方、ほんとにもう大変なことになっていると思いますが、どうか無事に帰ってこられますように… 参加中のお客様、ショックで不安だと思いますが、添乗員を責めないであげてください…旅行会社の責任です。
いいね! · 返信 · 3分前

Chi Yu · 著作家 フリーランス
大手旅行会社の台頭により、個性的な中小旅行会社の生き残りが難しくなって、もう長いです。そのため、添乗員に対してお客様への過酷なサービス義務化や、ディスティネーション検定資格取得を義務化するなどのしわ寄せが出ています。大手旅行社しか選択肢がなくなっていくことが、お客様の利益になるのかどうか…

渦中の「てるみくらぶ」が記者会見、約3000名が海外渡航中に破たん、経緯説明と旅行者に渡航中止を呼びかけ | トラベルボイス

 

3/28 追記コメント

旅行会社は最大手数社以外は淘汰されようとしています。それが旅行するお客様にとって本当に利益になることなのか…中小旅行会社はどこも生き残りに必死で、自転車操業なのが旅行業界。そのしわ寄せは社員、派遣添乗員、現地旅行会社やランドオペレーター、そしてお客様に及びます。最大手しか生き残れず選択肢や個性を狭める傾向を懸念します。

てるみくらぶ騒動で何が起きているのか? SNS上で拡大続く悲鳴をまとめた | トラベルボイス

 

↓ てるみくらぶ倒産ショックでブログ更新した元旅行業関係者って、私のこと?
実際、アクセス急上昇でびっくりでした…

こうした同社顧客の投稿の数は膨大で、カウントすら難しい状況。また、旅行業全体への不信のコメントも数多く投稿された。週末、ネット上では「てるみくらぶ」というキーワードがトレンド入りしたり、旅行業出身者とおもわれる個人による今後の旅行業を憂うブログが人気を集めた。こうした反響をみると、今回の騒動で被害を受けている旅行者はかなりの規模になると思われる。

てるみくらぶ騒動で何が起きているのか? SNS上で拡大続く悲鳴をまとめた | トラベルボイス

 

Twitterへのコメント付きシェア

 

 

添乗員に必要な覚悟とは?

派遣先旅行会社(または雇用されている旅行会社)が添乗中に倒産するなんて、そうそうあることではないものの…

トラブルの予測・予防・対処の方法を知ること

添乗員をめざす方やすでに添乗に出ている方は、「不測の事態」で慌てないように、いろいろと心の準備が必要です。

ツアコン仲間・派遣元との情報交換を。

何が起こるのか予測するために情報収集に努め、仲間との情報交換に積極的に参加しておいたほうがいいです。

添乗先で他社のツアコンに会った時にも、初対面でも情報交換しあう習慣があります。
「お疲れ様です!」が合言葉で、どんどん話しかけてかまわないし、話しかけられると思います。

しかし、社員ならともかく、派遣添乗員が派遣先の経営状態まで把握できないこともありますよね…
派遣元がしっかりしていれば、「気をつけてね」とこっそり教えてくれるかもしれませんが…
「起こりうるトラブルを予測して予防しつつ、予想外のなにが起こっても動じない覚悟」
これも必要です…

 

動じない性格になる。

そう決めてしまえば、ほんとうに、腹が据わるもの。
私は、シリアのダマスカスで銃撃戦と出くわしてしまった時も、
ペルーの山中でバス事故により立ち往生してしまった時も、
帰国日にトランジットの米国入国審査が異様に厳しくて全員乗り遅れた時も、
「では、いま、どうすればいいか」
を真っ先に考えていました。
そういう反応が出るようになります、添乗員になると。

添乗員の真価は、トラブル発生時に問われます。
日頃からトラブル実例集を読んだり、仲間や先輩、派遣会社のアサイナーとよく話すようにして、
トラブルの予測法・予防法・対処法を頭に叩き込んでおきましょう。
自分を守るためにも。

 

まず、自分の身の安全を確保すること。

添乗員は、「まず、自分のお客様の利益を守らなければ」という意識が強すぎて、
とっさに自分の身の危険を忘れて体が動いてしまうことがあります。
「まずは自分の安全を確保し、それからお客様を守る。
自分が倒れたらお客様は路頭に迷ってしまうのだから、自分を守るのは義務責任」
これも、日頃から強く意識してください。
救急法や警備員研修でも最初に習う、大切なことです。

 

添乗中に旅行会社が倒産。

Twitterで書いた「添乗中に派遣先旅行会社が倒産」は、ミャンマーでの出来事でした。
カンボジア内戦終了の翌年から始まったカンボジアツアーの先駆けとなった、
「地球の旅」という旅行会社です。
カンボジア観光産業のスタートに大きく貢献していましたし、
日本のお客様とカンボジアの人々をつなぐ役割を果たした、良い旅行社でした。

私が倒産を知ったのは、ミャンマーの現地旅行社の人に、
「今回は現金でお支払いをお願いします」と言われたことから。
いつもはバウチャー払いなのに、今回はどうして?と聞いたら、
「あなたの会社はつぶれてしまいました…」と。

添乗金で足りたので支払いができ、予定通り手配通りのサービスを提供してもらえ、
特に困ることもなく帰国できたので、運が良かったです。
当時はまだまだ新人だったので、もしも払えなくてサービス拒否されていたらと思うと、
鳥肌が立ちます。
その時には実感が湧きませんでしたが、帰国後に精算報告のため東京駅から歩いてすぐの「地球の旅」に出向いたら、本当にクローズしていました…
派遣元(ツアコン派遣会社)に精算金と報告書を提出しておまかせしたので、
その後のことは知らないのですが…

 

「「てるみくらぶ」倒産に思う。 まとめ」

・中手旅行会社の生き残りは年々厳しくなっており、現場で最終サービスに従事するツアコンへの負担は増している
・添乗中のトラブル発生は本当にたいへん。ツアコンさんもお客様も、無事に旅程を終えて帰国されますように。
・トラブル発生時に添乗員の真価が問われる。日頃から予測・予防・対策法を知っておくための情報交換を。
・私の添乗中に倒産した「地球の旅」は存続してほしかった良い旅行会社でした。

 - ■ツアコンあるある , , , , , , ,

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。
stats
for wordpress